脱出ゲーム: 淡い記憶 攻略
---プロローグ---
私は、幸せそうな顔で歩く親子連れをじっと眺めている。
「ねぇ。誕生日プレゼントは何が欲しい?」
「えっとねぇ。僕、ロボットのオモチャが欲しいなぁ」
私はため息をついて、目の前に建っているバンガロー風の建物を見上げる。
お母さんは私が産まれた後すぐに死んだから、私はこの18年間ずっとお父さんに育てられてきた。
そして18歳の誕生日にお父さんからもらったのは1枚の紙切れだった。
紙切れには、この建物の住所が書かれているだけだった。
お父さんが何をしたいのかさっぱり分からないけど、私はわざわざ電車を乗り継ぎ、山奥の中までやってきた。
そして私はおもむろにドアを開けたんだけど……。
「ガチャン!」
何故か、勝手にカギがかけられてしまった!